お糸船(伊勢神宮御衣奉献)
第124回(令和6年度)お糸船
お糸船は、三河地方で紡がれた糸を毎年7月3日~4日に伊良湖から船で伊勢神宮に奉納する行事です。
この行事は俗に「お糸(おいと)」とか「お糸船(おいとぶね・おいとせん)」と呼ばれていますが、正式には神御衣祭(かんみぞさい)といい、神宮において1年に一度あるいは二度、神服を新しく祭神に奉る祭儀です。
この行事は俗に「お糸(おいと)」とか「お糸船(おいとぶね・おいとせん)」と呼ばれていますが、正式には神御衣祭(かんみぞさい)といい、神宮において1年に一度あるいは二度、神服を新しく祭神に奉る祭儀です。
伊勢神宮では、毎年5月と10月の14日に行われ、本祭に先立ち和妙(にぎたえ=絹布)、荒妙(あらたえ=麻布)が織られ、当日は内宮等に和妙御衣、荒妙御衣として奉納されます。
この祭りの原料糸となるのが、毎年お糸船等で奉納する「赤引きの糸」です。
「赤引きの糸」は「清浄な絹糸」という意味で「神宮に奉献される絹糸」のみにこの語を使うこととなっています。
お糸船は、約1,300年前の天武天皇のころから始まり、応仁の乱で中断されていましたが、明治に入りその中断を知った田原市(旧渥美町)の渡邊熊十がその再興を志し、明治34年三河の伝統行事が復活することとなりました。
「赤引きの糸」は「清浄な絹糸」という意味で「神宮に奉献される絹糸」のみにこの語を使うこととなっています。
お糸船は、約1,300年前の天武天皇のころから始まり、応仁の乱で中断されていましたが、明治に入りその中断を知った田原市(旧渥美町)の渡邊熊十がその再興を志し、明治34年三河の伝統行事が復活することとなりました。
御衣祭り(おんぞまつり)
伊良湖神社でとりおこなわれている御衣祭(おんぞまつり)です。
これは、三河地方で取れた蚕糸を織って、伊勢神宮のおんぞ料に献じたのが始まりとされています。
昭和42年(1967)まではおんぞまつりは伊勢神宮で「神御衣祭」が行われるのと同じ日・旧暦4月14日に行われていました。
現在では毎年、4月の第3日曜日が祭礼の日と決められています。
神宮神御衣御料所
神宮神御衣御料所(じんぐうかんみそごりょうしょ)
所長代理・神山政幸 ☎090-2924-1816